卒論を終えて思ったこと

〜これまで〜
1/31 卒論提出
2/4 卒論発表
2/12 WSSIT投稿原稿完成(第一稿)
2/13~ 真に春休みの到来 ←今ココ

残すはWSSITの原稿修正のみとなり、ようやく春休みの到来を実感する。

ということで、今日からは修士から研究分野になる予定の交通制御の勉強をしていく。

卒論までお世話になった画像生成系の勉強は一旦落ち着く予定。分野自体は相当面白いからちょこちょこ勉強はしたいけどね。

卒論を書いて思ったこと

勉強した知識をアウトプットすることの重要性。

特に、自分の中で理解が曖昧な知識を文章に書き起こすためには、曖昧な理解を確固たるものにしなくてはならない、という点。

論文を書き、知識をアウトプットするという行為によって、自分の中で知識が定着していくという感覚が凄く強かった。

ということで、今後も自分が得た知識を文章でアウトプットするということを継続していこう、という決意表明。

アウトプットの方法

その日、勉強したことや学んだ知識を、このブログに書いていく。

俺はやるぞ。

今日の学び

『Urban Transportation Networks』を13ページ読んだ

今日から、交通制御の勉強としてYosef sheffi氏著の『Urban Transportation Networks: Equilibrium Analysis with Mathematical Programming Methods』を読み進めていく。

タイトルの通り、数理計画法を用いて都市交通ネットワークの均衡分析を行うことに焦点を当てた本である。

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1985年出版なので、内容は古め。

今日は3時間半読んで13ページ読んだ。次は15ページ以上読みたい。

以下、今日読んだ部分の内容をまとめた。

Preface

序文では、本書の概要が述べられている。

>>The analytical approach described in this text draws on analogies between the two mechanisms mentioned here and the interaction of supply and demand in the marketplace.

本書における均衡分析では、市場における需給均衡に着想を得ている、とある。

経済市場で用いられる需要供給均衡分析を、都市ネットワークの分析に導入した、ということ。

1章 Urban Transportation Networks Analysis

「都市交通ネットワークの分析」

従来の交通ネットワーク分析では、ネットワークを構成する個人(運転手、歩行者など)に焦点を当てて分析していた。

しかし、個人の変化がネットワークの隣接部分に与える影響が大きくなった時、システム全体に広がる波及効果を考慮して、システム全体を分析するべきである。

1.1 Equilibrium Analysis of Transportation System
「交通システムの均衡分析」

完全競争市場における均衡分析の概念を、交通制御に応用する。

経済市場を構成するのは、需要関数を持つ消費者と、供給関数を持つ生産者

需要関数と供給関数が交わる点が均衡点となり、最適価格と最適供給量が決定される。

これを、ガソリンスタンドの例に置き換える。

経済市場と異なるのは、ガソリンスタンドがガソリンの価格を安くすると、需要が増加し客の数が増加するが、ガソリンスタンドのサービス能力のキャパシティを越えると待ち行列が発生する点である。

従って、交通ネットワーク分析で対象とするのは、需要と供給ではなく、需要と機能

市場分析では横軸に生産量、縦軸に価格が取られた2次元座標系が定義された。

交通ネットワーク分析では、横軸に車の到着率、縦軸に遅延時間を取る2次元座標系を定義する。

機能関数は、車の到着率が増加するほど、サービスが遅れ、遅延時間が増加する。

一方需要関数は、車の到着率が増加するほど、サービスに車が辿りつきやすいということであるから、遅延時間は減少する。

交通ネットワーク分析では、右肩上がりの機能関数と、右肩下がりの需要関数の交点が均衡となる。この辺は市場経済の均衡分析と同様。

おわりに

今日はここまで。次回は1.2 Network Representationからやっていく。